包括的性教育を学びあう都民集会報告
5月15日(水)に東京都議会議事堂6階会議室で都民集会を開催しました。
前半は実践紹介として先ず松原さん中心に「からだうた」を参加者に子ども役になってもらいふれあい、歌をうたいました。次に星野さんが『あっそうなんだ!性と生』の絵本の一場面を使い「性的いじめ」の場面で居合わせた子どもたちの気持ちを考える実践を紹介。三番手は樋上さんが中学校でのデートDVの場面で「同意」があるか、相手の言いなりになっていないかなどを問いかける実践が紹介されました。
後半は、水野さんによる「包括的性教育」の概説となり、世界の性教育状況、宗教や政治による「禁欲主義的性教育」の強制の例が紹介されました。また現在文科省が進める「生命の安全教育」が文科省は消極的な姿勢で、各地の実践も低調であることが報告されました。最後に「包括的性教育」について『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』が紹介され、身体をめぐる学習テーマと課題が総合的に示されていること、からだの権利は人権そのものであり、前半の実践報告が「包括的性教育」そのものであり、からだの権利は人権そのものだという話がありました。
会場では「絵本 からだうた」などの販売も行いました。
参加者は40名を超え、しかもその内20名近くが都議とその事務所関係者であり、参加者アンケートにも「包括的性教育は人権を中心にしていること、「同意」や「バンダリ―」を尊重することが大切であることが分かった」「このような学習機会をもっと増やして欲しい」という感想がありました。調布市市議の参加もあり、質疑のやり取りでは、かなりの都議の方が「七生事件」や「足立区中学校への介入」のことなどをご存じであることが分かり、今後多方面の方々と協力ができるのではないかと予感できる集会となりました。
<文責:渡邊 好造>

包括的性教育を学びあう都民集会
「包括的性教育」 って知っていますか?
世界では「包括的性教育」が拡がっています。人間が生きる上で大事な学びであり、科学と人権を基本に据え、誰もが大事にされる社会をめざす基本にも位置づいています。まずは「包括的性教育」とはどんな内容なのか、学びあう機会を計画しました。皆様のご参加をお待ちしています。
各政党の都議さんにもご参加を呼びかけ、一緒に学びあいたいと計画しています。世界で
拡がっている「包括的性教育」とは何なのか実践事例も共有しながら、参加された皆さんと日本の現状を知り合い、考えあう場になれば何よりです。
日時
2024年5月15日(水) 15:00〜17:00
会場
東京都議会第一会議室
内容
包括的性教育とは
具体的実践紹介 小・中学校の実践 障害児学級・学校の実践など いずれも、実際に取り組まれている内容を紹介します
主催
包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク