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👤 品川区長 森澤恭子氏 ご面談

  • 3 日前
  • 読了時間: 5分

記事作成:2026/05/27

2026年5月14日

【包括的性教育推進法の制定をめざすネットワーク】 


品川区長 森澤恭子氏 ご面談



 包括的性教育推進法の制定をめざすネットワークは、品川区長・森澤恭子氏をはじめ、副区長、人権・ジェンダー平等推進課、区議会議員の皆さまと面談を行い、包括的性教育やジェンダー平等、乳幼児期からのからだの権利について意見交換を行いました。品川区では、ジェンダー平等教育や性の多様性に関する取り組みが積極的に進められており、乳幼児向けのプライベートゾーンに関する絵本制作や、子ども・若者が安心して相談できる居場所づくりなど、新たな施策も検討されています。今回の面談では、「性教育」という枠組みにとどまらず、“人権教育”や“生きる力”として包括的性教育をどのように社会の中に根づかせていくかについて、幅広い議論が交わされました。




1.包括的性教育は「生きる力」を学ぶ教育であること


 当ネットワークからは、包括的性教育とは単に避妊や生殖について学ぶものではなく、「自分のからだを大切にすること」「人との関係性」「自己決定」「人権」などを含めた、生きるための教育であることを共有しました。また、包括的性教育は授業だけで完結するのではなく、日常生活のさまざまな場面で、学んだことをどう活かし、どう行動していくか、その都度周りの友だちや大人たちと考え合い、自らのことを自ら決めていく力を育むものです。だからこそ、子どもだけではなく、大人も共に学び続ける必要があることについて意見交換を行いました。実際に現場では、保護者自身が性について学ぶ機会が少なく、「子どもにどう伝えればいいかわからない」という声も多くあります。そのため、子ども向けの学びだけでなく、保護者や教職員を含めた“社会全体で学ぶ仕組み”の必要性についても共有しました。




2.学校現場における現状と課題


 品川区では、ジェンダーや性の多様性に関する講義・セミナーを実施しており、外部講師を招いた学びの機会づくりも進められています。一方で、学校によって温度差があることや、学習指導要領における「歯止め規定」の存在など、包括的性教育を広く実施していく難しさについても共有されました。当ネットワークからは、現在もなお続く「寝た子を起こすな論」が教育現場に影響を与えている現状に触れ、必要な知識を“問題が起きてから個別に教える”のではなく、すべての子どもたちに届けていく必要性について意見を伝えました。また、教員養成課程において性教育を体系的に学ぶ機会が少ないことも課題として挙げられ、教職員自身が安心して学び続けられる環境づくりの重要性についても話し合われました。




乳幼児期からの「からだの権利」の学び


 品川区では現在、乳幼児向けのプライベートゾーンに関する絵本制作を進めており、3歳児健診などで配布できるよう検討されていることが共有されました。3歳児健診で配布するが、5〜6歳でも読める内容となっているとのことです。この取り組みに対し、当ネットワークからは、「プライベートゾーン=特定の部位」だけではなく、“自分のからだは自分のもの”という感覚を育てていくことが大切であると提案しました。プライベートゾーンは4箇所で、口、胸、性器、おしりと伝えていることが多いが、今の時代はからだそのものがプライベートパーツの集合体として伝えていかなければならない、腕を触られても嫌だという人もいる。また、「誰が、いつ、どのように触れるかは自分で決められること」「嫌だと言ってよいこと」「その気持ちを大人が受け止めること」が、乳幼児期からの大切な学びになることについても共有しました。さらに、現在の性暴力は、直接的な接触だけではなく、グルーミングなど段階的に関係性を築きながら行われるケースも多く、“嫌だ”という感覚を育てることの重要性についても意見交換が行われました。




4.行政だからこそできる支援のあり方


 面談では、学校だけに役割を担わせるのではなく、行政として子ども・若者を支える仕組みをどう作るかについても議論が行われました。品川区では、「品川区若者の心と体の健康相談事業」(愛称・ユースヘルスケアしながわほけんしつ)として、学校の保健室のように、子どもや若者が気軽にこころとからだについて相談できる場づくりを提供していることが共有されました。学校に通っている子どもだけではなく、不登校の子どもや、学校以外で過ごす子どもたちにも学びや相談の機会を届けていくことの必要性についても確認しました。行政ができることとして、保健室という形で、気軽に相談できる場として展開することを考えているとのことです。また、包括的性教育は「問題が起きた人のためのもの」ではなく、すべての人が人生を選択していく上で必要な学びであることを改めて共有しました。




5.今後に向けて


 今回の面談では、包括的性教育を「性」だけではなく、人間関係や人権、生きる力を育む教育としてどのように社会に広げていくかについて、多角的な意見交換を行うことができました。また、品川区で進められているジェンダー平等教育や乳幼児期からの取り組みが、東京都、そして全国へと広がっていくことへの期待も共有されました。当ネットワークとしても、子ども・保護者・教職員・地域が共に学べる社会を目指し、今後も行政や教育現場との対話を続けていきます。



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包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク

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