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運営委員会&第4回ネットワーク事務局会議の報告_2024/04/19

更新日:5月26日

Ⅰ部:性教育推進法の制定をめざすネットワーク運営委員会(共同代表・事務局合同会議) 2024年4月19日19:00~(リモート会議)の概要報告


1.学習会 七生の教材の返還をめぐる法的問題について 共同代表:中川弁護士

  共同代表、事務局メンバーで教材返還についての現状と課題、今後の方向性についての共通理解を図るために、元七生養護学校「こころとからだの学習裁判」の弁護団で共同代表の中川弁護士にお話を伺った。

 教材返還は、判決では認められなかった法的に一番難しい課題。もう一度判決に立ち戻って考えることが重要である。厳重注意は違法、東京都教育委員会(以下都教委)の行為は教育現場を守らず、保護義務違反である。都議の保健室の養護教諭への言動は侮辱であり違法行為である。自主性を阻害し、歪める不当な支配に当たる。都教委は七生の実践を学習指導要領や発達段階に反し、不適切という理由を正当化していたことが、2つの判決で完全否定され、最高裁で確定した。教材没収の根本が否定されている。今後、議会に質問していくとか運動的な取り組みを考えていく。

 他の共同代表の方々から返還場所について、不返還の根拠は?返還請求権についてなど様々な意見が出された。今後教材や七生の性教育が不適切でないことを伝えていく必要性があり、議員の方々にも司法の最終判断をきちんと理解してもらえるように働きかけていこうという意見が出された。


2.これまでのネットワークの運営および活動についての共同代表の意見・アドバイス

 自己紹介も兼ねて8名の共同代表の方に意見等を伺った。

〇このネットワークの目標である包括的性教育推進法の制定に向けて、進め方、内容の詰めをどうしていくのか、学習指導要領の改訂に向けてどのように規定の中に位置づけていくか課題である。〇包括的性教育推進法はどういう内容で運動としてどういう法律をどう設定するのか。いろんな方の意見を聞いて、国会の中で学習会などがんがんやるべきである。〇推進法をどう作っていくか、運動としてどのように取り組んでいくか。地道な学習会とか。いろんなやり方で知恵を絞っていく必要がある。オランダでは学習目標の中に位置づけられている。日本の教育は遅れている。教育の自由、教員の自由等どう考えていくか議論していく必要がある。〇海外調査をして、日本は教育の自由、権利意識が薄い。フィンランドなど先進国さえ問題を抱えている。地裁、高裁判決の内容を普及、推進して日本にふさわしいやり方を目ざす工夫が必要だ。

〇本団体の活動の範囲が不明確だ。理念法を目指すのか個別規定か。スウェーデンの法制度の学習会は国のやり方など知ることができた。学習しながら包括的性教育を広げていく。〇活動内容を絞った方がいい。どんな法律を作るのか。政治家への働きかけは大切だが、教育への介入は困る。教育内容にどう反映させ、どう導入させていくか、国自身にやらせていくのか。〇立法、行政の理解をどう広げるか。議員の方々にレクチャーが必要。人権面など地方の方が進んでいる面がある。〇性教育、人権教育について専門家が集まるこのネットワークの人材を生かせるといい。〇ここにきて性的虐待件数が急上昇している。性教育の必要性が大きい。


3. 5.15集会の企画の説明(日暮事務局次長)

 司会・進行(星野さん、日暮さん)

 開会あいさつ:橋本紀子共同代表

  〇学習会

① 実践紹介 ・障害児教育(日暮さん、松原さん)

            ・小学校(星野さん)

            ・中学校(樋上さん)

② 包括的性教育とは-実践の意味紹介から、包括的性教育に結び付けていく

(水野さん)

  〇意見交流

  ・会場にある本や、教材を見ていただく時間設定 

 開会あいさつ:橋本紀子共同代表


4.財政状況の報告(横尾さん)




Ⅱ部:運営委員会の終了後、2023年度 第4回事務局会議録抜粋(4月19日) 


1. 5.15「都民・都議学習集会」の企画(日暮さん報告)  

1)5.15のとりくみ内容の検討

※運営委員会概要報告の3.を参照

〇実践紹介の障害児教育パートでは元七生養護教員に声をかける。

2)都民集会の参加に向けての政党回り

後日日程の調整

3)宣伝体制

参加者への宣伝―チラシを送る 


2.4月~5月の活動について

 次回の事務局会議を5月22日19:00~に変更。

1)政党回り ⇒ 立憲民主党に相談-石川大我衆院議員承諾済-担当浅井

         ⇒ 国民民主党、社民党、れいわ新選組、日本維新の会

         ⇒ 自民党、公明党

2)今後の課題として、各団体回りも検討

    署名活動などの依頼

3)ネットワークの紹介しおりの作成(日暮さんのご奮闘で完成)

    完成しので活用を  

4)Change.org のオンライン署名および署名用紙の活用について

   集会等での訴え

   とりくみ期間を決めて、署名活動と集約

5)ホームページの更新・充実


3.奈良教育大学付属小問題に対するネットワークの声明の発信


4.連続学習会の企画

1)各国の包括的性教育等に関する法制度の学習会

※2種類の学習会に分けずに、組み合わせで連続学習会を準備する

リモートを基本に、参加費:1000円(ピーティックス利用)

※講師料は2万円

第1回学習会 4月17日(水)19:00~福田和子さん 

北欧の性教育に関する法制度に関する報告を実施

       〇内容についての感想、参加者数など後日報告

第2回学習会 6月19日(水)19:00~樋上典子さん(中学校教諭) 

包括的性教育のリアル実践の展開

第3回学習会 9月  日( )19:00~池谷壽夫さん

  ドイツの性教育に関する法制度に関する報告依頼

第4回学習会 11月16日 ※第2回ネットワーク総会 シンポジウム 

星野さん担当

シンポジストの確定状況―福田さん、堀川さん後は若い方を検討中

第5回学習会 2025年2月 

藤井豊弁護士(共同代表)-日弁連の包括的性教育に関する報告

2)関西での学習会の企画-関口久志さんとの打ち合わせを通して

  ①包括的性教育を多様な角度から検証する

渡邉安以子さん(助産師)、関口さん-性教育バッシングを乗り越えて、包括的性教育の歩み


5.総選挙(および参議院議員選挙)に向けて、政党アンケートの準備

※包括的性教育にポイントを絞って、アンケート項目の作成

  浅井さんが原案を作成し、共同代表者の意見・提案などを聴き、事務局で整理する


6.財政の報告(横尾さん)





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