top of page

声明🎀 教育の珟堎で“あっおはならないこず”を蚱さず、教育実践の創造的発展を垌求したす

曎新日5月10日


自由の颚が吹いおこそ教育は発展する


 幎月に、奈良教育倧孊附属小孊校の授業が䞍適切・法什違反ではないかずいう報道がなされ、奈良教育倧孊より「奈良教育倧孊附属小孊校における教育課皋の実斜等の事案に係る報告曞」幎月日付け、同幎月日公衚が発出され、月日には文郚科孊省が附属孊校を蚭眮する囜立倧孊法人に察しお、今幎床䞭の確認・点怜等を芁請する通知が出されたした。

 同倧孊付属小孊校で実斜しおいた子どもの珟状ず孊びのニヌズに即した教育課皋が孊習指導芁領に照らしお「䞍適切」ずしお、同小孊校の教員を倧量に他校に出向させようずいう方針が瀺されおいたす。さらに珟時点においおは、「人事亀流」ずいう名目で、同校教員を匷制的に「出向」させる方針を発衚しおいたす埌述。

 しかし、同付属小孊校の教育実内容は、「『子どもの実感』をずおも倧事にしおいる授業。子どもの『わかり方』ずか『感じ方』を、しっかり぀かんで指導されおいる。それができおいるからこそ、子どもたちを䞭心にしお教育課皋の工倫ができおいたす。子どもたちの実感を先生方が぀かむ努力だけでなく、自分の実感を蚀語化するように子どもたちを励たす指導をされおいたす。それによっお子どもたちは、自分の意芋を述べ、話し合うこずで、理解を深め、玍埗できおいたす」奈良教育倧孊付属小孊校線、川地亜匥子神戞倧孊解説『みんなのねがいで぀くる孊校』クリ゚むツかもがわ、幎ず、付属小孊校の特城をたずめおいたす。


 教育実践には、教職員集団の研究的実践ず実践的研究の䞡茪が求められたす。そのためには創造性をゆたかにはぐくむ環境ず条件が必芁です。教職員集団のなかで自由な議論が生き生きずできるこずで、教育課皋が時代ず子どもたちの孊びの芁求に応えられる展望を拓くこずができるのです。その点からも管理職を含めお教職員集団ずしお真摯に議論する教育珟堎に自由の颚が吹いおいるこずが求められおいるのです。生埒たちもそのさわやかな颚をいっぱい胞に吞いこんで、のびのびず孊校生掻を楜しむこずができるのではないでしょうか。

 これたで積み䞊げおきた奈良教育倧孊付属小孊校の運営ず教育実践のゆたかさを守り発展させるための努力こそいた求められおいるのです。


匷制的「出向」凊分であるこずは明癜です


 月日、奈良教育倧孊 å­Šé•· 宮䞋俊也名で公衚された「奈良教育倧孊附属小孊校教員の人事亀流に぀いお」では、「奈良県内の公立孊校及び奈良女子倧孊附属孊校ずの教員人事亀流を実斜」するものであり、「本校からの異動は「出向」ずしお他校等で研鑜を積むこずを目的ずするもので、今回の事案に係る凊分ではありたせん」ず説明しおいたす。

 しかし、月日の「奈良教育倧孊附属小孊校の教育課皋に関する䞍適切事案のお詫び及び報告曞に぀いお」では、宮䞋孊長は「正矩を教え尊ぶ教育機関であり、さらには将来の教垫を育成する教員逊成倧孊附属孊校でありながら、その䜿呜ず責任を果たすこずができなかったこずは、孊長ずしお慙愧に耐えたせん」ずたで衚明し、同付属小孊校の小谷隆男校長は「保護者・児童の皆様の信頌を倱うこずになっおしたいたしたが、今埌は、法什遵守を心掛けるこずを倧前提ずする䞭で、職員䞀䞞ずなっお地域のモデルずなるような研究を進める優れた小孊校をめざし、䞀から努力を重ね皆様の信頌を取り戻す所存です」ずいう衚明をしおいたす。同付属小孊校の教職員集団が「法什順守」を倧前提ずしおいなかったずいう校長ずしおの刀断があるこずを述べおいたす。

 なお、こうした声明を公衚した小谷校長が「本校の教員は子どもに察しお実に䞁寧にきめ现かく指導しおいたこずは間違いなく、驚くほど前向きに自分の蚀葉で話せる児童が倚いこずも事実です」ず衚明しおいるこずも申し添えおおきたす。

 こうした態床衚明を読んでも、同校教員の「出向」が「今回の事案に係る凊分」ではなく、「『開かれた孊校』『開かれた教育課皋』『倚様性ず包括性』を実珟させる」ための「人事亀流」であるずは到底理解できるものではありたせん。


䞃生逊護孊校事件を繰り返させおはならない


 今回の出来事は、孊校珟堎の協同的な運営ず創造的な教育実践を䞀方的に吊定するずいう点で、䞃生逊護孊校事件ず本質的に共通しおいたす。

 幎月、東京郜議䌚で突然、土屋郜議圓時から「公立孊校における逞脱した性教育」が行われおいるずいう質問があり、「からだうた」の歌詞などを取り䞊げお、䞃生逊護孊校の性教育に察しお、集䞭的な攻撃が加えられたした。䞃生逊護孊校の「こころずからだの孊習」を「過激性教育」ずレッテルを匵り、校長も含めた教職員ず保護者が協力しお創っおきた性教育を砎壊したのです。それは性教育だけでなく、子どもず真摯に向き合い、教職員集団ずしお話し合いを繰り返すこずを倧事にした孊校づくりそのものを壊したした。 

 その実践内容は、過去に校長䌚・教頭䌚で幎床に枡り報告し評䟡されおきた実践でした。そうした事実があるにも関わらず、突然、土足で珟堎に介入し、教職員、保護者、子どもたちずのやり取りもなされないたたに「䞍適切教育」のレッテルが匵られたのです。その埌も匷暩的で䞀方的な管理が進み、翌幎には垌望をしない教員も含めが異動ずなり、幎埌にはほずんどの教員が他校に配眮転換されるずいう事態になりたした。民䞻的な孊校運営を壊すこずを、石原郜政ず郜教委は画策しおきたのです。本ネットワヌクの目的のもずに参集しおいる䌚員の倚くは、「包括的性教育をすべおの子ども・若者者ずずもに、あらゆる幎霢」「䌚則」第条の人たちのなかで花開かせるこずを願っお孊習ず運動をすすめおきたした。同時に包括的性教育を発展させる基盀ずしおの孊校づくり、瀟䌚環境の改善にも努力しおきたした。

 今回の出来事ず本質的に共通する匷暩的な教育珟堎ぞの介入に察しお、「こころずからだの孊習裁刀」幎月日に、郜立䞃生逊護孊校圓時に名の郜議、郜教委が「芖察」を理由に、性教育の内容ず孊校運営に介入したこずに裁刀が行われた。詳しくは、本ネットワヌク線『なぜ孊校で性教育ができなくなったのか 䞃生逊護孊校事件ず今』あけび曞房、幎を参照ずしお幎にわたっお闘っおきたした。

 幎月日、東京高裁刀決は、原刀決東京地裁に続いお、䞃生逊護孊校の教育に介入した郜議の行為ず、それを黙認し、倚くの教員に厳重泚意凊分を発した郜教委の行為を違法ずしお損害賠償を呜じた刀決を蚀い枡したした。刀決は、孊習指導芁領に぀いお、基準性を拡倧しお、「䞀蚀䞀句が拘束力すなわち法芏ずしおの効力を有するずするこずは困難」ずしお、「教育を実践するものの広い裁量」を匷調し、孊習指導芁領に぀いお「教育珟堎の創意工倫に委ねる床合いが倧きいず解するこずができる」ず述べおいたす。幎月日に、最高裁で、䞊告の受理申立おを棄华する決定を行い、䞉床目ずなる原告勝蚎刀決が確定したのです。

 最高裁で確定した刀決内容にも奈良教育倧孊附属小孊校の教員の匷制的な「出向」「人事亀流」の方針は、䞃生逊護孊校事件の刀決内容を螏たえお考えるず、合理性のない暩限の濫甚ずいわざるを埗たせん。

 私たちは、孊校における教育課皋の創造的実践を花開かせ、倚様な子どもたちにあった、よりゆたかな教育をしたいずいう孊校・教員の創意工倫を支揎する法制床、政策、教育行政、孊校運営のあり方を心より垌求するものです。



幎月日


包括的性教育掚進法の制定をめざすネットワヌク事務局



bottom of page