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  • 💡GAHAKU gallery 開設!

    GAHAKU gallery のページができました。[メッセージ] → [GAHAKU] 。 想いを発信する方法は言葉だけではありません。アートの声も感じてください!

  • 井上惠美子さんから応援メッセージ

    📣 応援メッセージ 「LGBT理解増進法」(2023年6月成立)に端的に示されるように、日本の学校教育でも、すべての人が生まれながらにして権利を持っており、その人権を国家が保障しなければならないという人権教育がなされず、個人間の「思いやり」教育にすり替えられがちではないだろうか。だからこそ、性の問題を人権の基礎に位置づけた教育がこれほどまでにバッシングを受けてきたのだと言える。性教育の発展を目指すということは、人権教育の創造に資するといえるし、性教育・人権教育を求める国民的大運動が必要だと思う。この大運動の核になるのが包括的性教育推進法の制定である。そのためのネットワーク結成に大いに期待している。 👤 井上惠美子さん フェリス女学院大学

  • 橋本紀子さんから応援メッセージ

    📣 応援メッセージ 2023年のグローバルジェンダーギャップ指数が146カ国中125位という日本では、ジェンダー平等社会を実現するための取り組みの一つとして、子ども、若者だけではなく大人も含めた全世代が科学と人権にもとづく包括的性教育について学び、実践するという点があげられる。「包括的性教育推進法」制定をめざすネットワークの結成は、その課題を遂行するための第一歩である。今後の粘り強い運動に期待し、共に努力したい。 👤 橋本紀子さん 国際婦人年連絡会、女子栄養大学名誉教授

  • 🔖 七生養護学校「性教育攻撃事件」とは?

    突然始まった「性教育」攻撃 2003年7月2日、東京都議会で「最近の性教育は、世間の常識とはかけ離れている」 としながら、「ある養護学校では」と七生養護学校の自主教材「からだうた」を取り上げま した。石原都知事は「事例どれを見ても、あきれ果てる…異常な何か信念を持って、異常な指導をする先生というのは、大きな勘違いをしている」と答弁、これが「七生の性教育攻撃」の始まりでした。 2日後、3人の都議と同調する区議や市議が産経新聞を伴って、都教委の指導主事らを同行させ「視察」と称して学校に来たのです。性教育教材や授業資料が置かれていた保健室に入り、仕事をしていた養護教諭に教材を出すよう指示。都議たちは、七生の性教育を全否定 しながら「あんた、どこの大学出てるの?」「馬鹿なんじゃない!」と養護教諭に罵声・恫 喝を浴びせ続け、更には、教材である人形の下半身を露出させ床に並べ、写真撮影をしたの です。都教委、校長らは都議の言動をただ見ているだけでした。この時、保健室を訪れたある高等部生徒が、授業ではありえない異様な光景に驚き「先生がいじめられてる」と助けを求め教室に戻ったのです。なんと!これらのことが、子どものいる時間に起こったのです。 この保健室での3〜40分ほどの出来事を、多くの教員たちが知ったのは放課後になってからです。都議たちからの暴言を浴び、恐怖のために泣きながら報告をしてくれた養護教諭の2人。ようやくここに至り、大変なことが起こっていると教員たちは理解したのです。 翌日、7月5日の産経新聞朝刊には「過激性教育 都議ら視察」と大きく載り、「まるでアダルトショップのよう」といった都議の言葉も紹介されていました。 以降、不適切性教育と決めつけたうえでの一方的な全教員への聞き取り調査、「学校経営アドバイザー要綱」が突然決まり、第一号として七生養護学校に着任し校長室を居場所としながら、職員会議や校内の見回り、数名の指導主事が連日来校、不当処分の強行や通達など怒涛の日々でした。その間、教員たちはなぜこの教育実践が必要であったのか、どんな思いで子どもたちと向き合ったのか、説明する機会を一度も与えてはもらえませんでした。授業を見てもらう機会も、子どもや親たちの声を聞いてもらう場もないばかりか、都教委の結論に質問することさえ許されなかったのです。常に動きや発言を見張られ脅しの続く日々に教員たちは疲弊し押しつぶされそうになりながらも、分断されないために放課後には集まり、情報を共有し、お互いを勇気づけ合っていました。そして、学校の中だけでは闘いきれないと、保護者や地域の方たちとも連携を取り、学校で起きていることを外部に伝え広めるよう動き始めていったのです。 裁判・闘いを通し見えてきたこと 学校に登場した都教委副参事から「寝た子を起こすな」の言葉が出たのには驚きました。七生の子どもたちは「寝て」なんかいませんでした。むしろ、簡単に手に入る性情報にどう対応したらよいのか困っていました。思春期を迎えれば、障害があっても、からだもこころも変化していきます。変化の時期や仕方に違いはあっても、多くの子どもたちが通る道です。子どもによっては、性に関する興味や好奇心が旺盛になります。その時に無防備に入ってくる刺激的な映像や画像などの情報に、混乱が増すのです。副参事の言葉は、子どもの実態からかけ離れた偏見でしかありません。 また、その後の闘いの中で見えてきたことは、政治家による力の支配です。学校教育を自分たちの思想で支配し従属させる、そこには子どもへの思いは全くありません。偏った思想を持った議員と当時の都知事、都教委までもがその手先となって起こしたのが、七生養護学校事件なのです。性教育攻撃という政治介入をした議員グループのトップにいたのが安倍元首相であったことは、2005年に発足した「過激な性教育、ジェンダーフリー 教育実態調査プロジェクトチーム」の座長となっていたことからも明らかです。自民党本部で立ち上げのシンポジウムが開かれ、壇上には七生を攻撃した都議、七生に赴任した学校経営アドバイザーも参加し発言をしています。会場内では、過激性教育教材として七生の教材を中心に展示されていました。彼らは、日本の新自由主義化と軍事国家化を推し進める上で、ジェンダー視点での思想や運動を封じ込める必要があり、性教育は重要な標的であったのです。結果、民主的学校運営と性教育の両方が壊され、奪われたのです。 ⚪︎⚪︎⚪︎裁判については「🔖 七生「「性教育」バッシングに抗して」⚪︎⚪︎⚪︎

  • 🔖 包括的性教育とは?

    包括的性教育ってなんだろう? 🔶 「包括的性教育」という用語は最近よく目にし、耳にするようになってきました。Yahoo! JAPANで検索しますと、2億3300万件がヒットします(2023年9月7日現在)。これほど多くヒットするまでになっています。包括的性教育の内容は書籍や絵本、研修会などでだんだんと理解が広がっていると感じていますが、学校や子どもの居場所などで、子どもたちにもっと語っていくことができるようにしたいですね。 たくさんの課題とテーマに対応する 🔷 包括的(ほうかつてき)と性教育が合体した包括的性教育って、なんでしょう。包括的というのは、さまざまな課題を落ちこぼすことなく対応するという意味を持っています。 性教育のイメージは、これまで学校の保健体育などで学んだ月経・射精、性器のしくみ、妊娠・出産などに限定されるのではなく、もっともっと多様で、幅広い課題を学ぶことが用意されています。 具体的な課題をあげますと、人間関係、多様な家族、友情、愛情、恋愛関係、親になること、価値観、人権、文化、ジェンダーの理解、ジェンダー平等、暴力、同意、バウンダリー(境界)、からだの権利、虐待、プライバシー、ICTの安全な使い方、意思決定、コミュニケーション、性情報、メディアリテラシー、援助と支援、生殖、(前期)思春期、ボディイメージ、セックス、セクシュアリティ、生涯にわたる性、性的行動、妊娠、避妊、健康、HIVとエイズ、ケアとサポート、性感染症リスクの理解など…、人の成長・発達と日々の暮らしのなかで起きる問題すべてに対応できることをめざしている性教育です。いまの学校のカリキュラムでは全部を勉強することはなかなか難しいですが…。もっと性教育の授業時間があるといいですね。 年齢に応じたプログラムを展開 ◇ たとえば、ユネスコ編「改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス」(以下、「ガイダンス」)では、学習の基本的な柱(キーコンセプト)として、 人間関係 価値観、人権、文化、セクシュアリティ ジェンダーの理解 暴力と安全確保 健康とウェルビーイング(幸福)のためのスキル 人間のからだと発達 セクシュアリティと性的行動 性と生殖に関する健康 が設けられています。 それぞれの柱に即して、4つの年齢グループごとに(①5~8歳、②9~12歳、③12~15歳、④15~18歳以上)学習目標が立てられており、繰り返し学習するしくみになっています。そうして「学習者ができるようになること」が列挙されることで、すべての年齢に応じてオールラウンドに学ぶことができます。 ただし、「ガイダンス」は、0歳から4歳までは学習年齢となっていません。こうした空白課題を具体化することも私たちの課題として研究をしたいものです。 包括的性教育までの道のり 🔷 「性教育」といっても、その内容はいろいろとあります。決して性教育とはいえない内容ですが、結婚や婚約をするまでは“純潔”(セックスをしない)でいることを、ひたすら教え込む宗教や特定の考え方をおしつける❶純潔教育があります。 また、性行動がさまざまな性のトラブルを生じさせることを強調する❷性の恐怖教育=性恐育、性脅育が現在もみられます。たとえば、インターネットで広がっている「テクノブレイク」もそのひとつです。マスターベーションをしすぎると死ぬ!という情報がまことしやかに流されているのもその一例です。 さらに、現在の日本でまだ影響が残っているのが、❸「抑制的性教育」の考え方です。性教育は「寝た子を起こす論」という誤った認識によって、必要な学びの課題を制限する性教育の考え方があります。性教育の内容で、学習指導要領に記載されている、いわゆる「はどめ規定」は2か所あります。ひとつは小学5年の理科「人の受精に至る過程は取り扱わないものとする」、もうひとつは中学1年の保健体育科「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という記述となっています。どうして教えないこととなっているのか、いまだにその理由は明確にされていないのが日本の性教育政策の現状です。性教育の内容にだけ、はどめ規定を設けることで、性教育をすすめることにブレーキをかけていることも大きな問題です。私たちはこうした学習指導要領における“はどめ規定”の撤廃を強く求めています。 そのうえで❹包括的性教育が欧米において、1980年代から確実に世界の性教育のスタンダード(標準)としての位置を築き、世界の性教育をレベルアップさせているのです。世界の国々で包括的性教育は、それぞれの国の状況に応じて発展・進化してきているのが現状です。 こうした❶〜❹の内容が、世界においても、日本においても混在しているのが実際ですが、確実に包括的性教育はその実践の効果が評価されており、日本でどのようにすすめていくのかが求められています。 世界の英知を集めた包括的性教育 🔷 包括的性教育は、今日までの世界の性教育実践と研究の英知を集めた現在進行形の科学と人権をベースにした性教育です。ユネスコやWHO、ユニセフ、国連人口基金などが協力してまとめた性教育のガイダンスで、各国の性教育実践と研究に大きな影響を与えています。 包括的性教育の学びは、そう簡単ではありません。わかりやすく説明する努力と工夫をしながら、やはりこれまでの性教育実践を踏まえて、新しい知見を学ぶ努力と性教育実践を具体化することにチャレンジする勇気が問われているのではないでしょうか。 ぜひ、包括的性教育の理論と実践をともに学びあいましょう。 現在、国際的スタンダードとなっているのは「改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス」で、その内容については、ユネスコ編、浅井、艮、田代、福田、渡辺訳『改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(明石書店、2020年)、および浅井春夫、谷村久美子、村末雄介、渡邉安以子編『「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」活用ガイド』(明石書店、2023年)を参照されたい。 また、わかりやすく包括的性教育を説明した浅井監修『パンでわかる包括的性教育』(小学館クリエイティブ、2023年)は、多彩なイラストに解説をしていますので、参考にしていただければと思います。 包括的性教育を自らの持ち場で切り拓いていくためには、大いなる学びのチャレンジが求められているのではないでしょうか。

  • プライバシーポリシー

    包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク(準備会)(以下,「当会」といいます。)は,本ウェブサイト上で提供するサービス(以下,「本サービス」といいます。)における,ユーザーの個人情報の取扱いについて,以下のとおりプライバシーポリシー(以下,「本ポリシー」といいます。)を定めます。  第1条(個人情報) 「個人情報」とは,個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし,生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日,住所,電話番号,連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌,指紋,声紋にかかるデータ,及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。  第2条(個人情報の収集方法) 当会は,ユーザーが利用登録をする際に氏名,生年月日,住所,電話番号,メールアドレス,銀行口座番号,クレジットカード番号,運転免許証番号などの個人情報をお尋ねすることがあります。また,ユーザーと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や決済に関する情報を,当会の提携先(情報提供元,広告主,広告配信先などを含みます。以下,「提携先」といいます。)などから収集することがあります。  第3条(個人情報を収集・利用する目的) 当会が個人情報を収集・利用する目的は,以下のとおりです。 当会サービスの提供・運営のため ユーザーからのお問い合わせに回答するため(本人確認を行うことを含む) ユーザーが利用中のサービスの新機能,更新情報,キャンペーン等及び当会が提供する他のサービスの案内のメールを送付するため メンテナンス,重要なお知らせなど必要に応じたご連絡のため 利用規約に違反したユーザーや,不正・不当な目的でサービスを利用しようとするユーザーの特定をし,ご利用をお断りするため ユーザーにご自身の登録情報の閲覧や変更,削除,ご利用状況の閲覧を行っていただくため 有料サービスにおいて,ユーザーに利用料金を請求するため 上記の利用目的に付随する目的  第4条(利用目的の変更) 当会は,利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り,個人情報の利用目的を変更するものとします。 利用目的の変更を行った場合には,変更後の目的について,当会所定の方法により,ユーザーに通知し,または本ウェブサイト上に公表するものとします。  第5条(個人情報の第三者提供) 当会は,次に掲げる場合を除いて,あらかじめユーザーの同意を得ることなく,第三者に個人情報を提供することはありません。ただし,個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。 人の生命,身体または財産の保護のために必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき 公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき 国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって,本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき 予め次の事項を告知あるいは公表し,かつ当会が個人情報保護委員会に届出をしたとき 利用目的に第三者への提供を含むこと 第三者に提供されるデータの項目 第三者への提供の手段または方法 本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること 本人の求めを受け付ける方法 前項の定めにかかわらず,次に掲げる場合には,当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。 当会が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部または一部を委託する場合 合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合 個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって,その旨並びに共同して利用される個人情報の項目,共同して利用する者の範囲,利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について,あらかじめ本人に通知し,または本人が容易に知り得る状態に置いた場合  第6条(個人情報の開示) 当会は,本人から個人情報の開示を求められたときは,本人に対し,遅滞なくこれを開示します。ただし,開示することにより次のいずれかに該当する場合は,その全部または一部を開示しないこともあり,開示しない決定をした場合には,その旨を遅滞なく通知します。なお,個人情報の開示に際しては,1件あたり1,000円の手数料を申し受けます。 本人または第三者の生命,身体,財産その他の権利利益を害するおそれがある場合 当会の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合 その他法令に違反することとなる場合 前項の定めにかかわらず,履歴情報および特性情報などの個人情報以外の情報については,原則として開示いたしません。  第7条(個人情報の訂正および削除) ユーザーは,当会の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には,当会が定める手続きにより,当会に対して個人情報の訂正,追加または削除(以下,「訂正等」といいます。)を請求することができます。 当会は,ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の訂正等を行うものとします。 当会は,前項の規定に基づき訂正等を行った場合,または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なく,これをユーザーに通知します。  第8条(個人情報の利用停止等) 当会は,本人から,個人情報が,利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由,または不正の手段により取得されたものであるという理由により,その利用の停止または消去(以下,「利用停止等」といいます。)を求められた場合には,遅滞なく必要な調査を行います。 前項の調査結果に基づき,その請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の利用停止等を行います。 当会は,前項の規定に基づき利用停止等を行った場合,または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは,遅滞なく,これをユーザーに通知します。 前2項にかかわらず,利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって,ユーザーの権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は,この代替策を講じるものとします。  第9条(プライバシーポリシーの変更) 本ポリシーの内容は,法令その他本ポリシーに別段の定めのある事項を除いて,ユーザーに通知することなく,変更することができるものとします。 当会が別途定める場合を除いて,変更後のプライバシーポリシーは,本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。  第10条(お問い合わせ窓口) 本ポリシーに関するお問い合わせは,下記の窓口までお願いいたします。 包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク(準備中)事務局 suishinhounet2023@gmail.com 以上

  • 🔖 七生「「性教育」バッシングに抗して

    学校経営アドバイザーだけでなく、東京都からの毎日数名の教育委員が来校し、性教育だけでなく、学校内での教員たちの様子や発言が見張られているような日々。教員や保護者たちの思いを聞いてもらいたと伝えても、そんな時間は作ってもらえません。やり取りもせずに、決めつけ断罪するやり方に怒りしかありませんでしたが、学校の中だけでは闘いきれないとも思うようになっていきました。私たちは、保護者とも協力し合いながら日野市(七生養護学校は東京都日野市にありました)の中に、今起こっていることの事実を広げていく活動に取り組みました。弁護士さんたちとの出会いも、そこから始まりました。 また、組合や様々な団体に実情を広げる努力もしました。民主的と思われる団体や会の学習会にも参加させていただき、訴えました。「どう聞いても、やりすぎだったのでは」と言われたことも何度かあり、性教育そのものが社会的にはまだ閉じられているものなのか、と驚きました。その意味では新たな出会いがあると同時に「性」に関する社会の脆弱さにも気づかされるという日々でした。でもやり取りすることの中で、怒りを共有することはできたと思っています。 「性教育」攻撃に対し、ともに闘うつながりができ、2003年12月22日には「子どもの教育を受ける権利」「教育の自由の権利侵害」を認めてもらうため、東京弁護士会に人権救済の申し立てをしました。短時間の中でしたが、8125名の賛同者の方の力を得たことは、自分たちだけの問題ではないことの確認につながったと思います。東京弁護士会は1年をかけて丁寧に調査をし、2005年1月24日都教委に対して次のような警告を出しました。 都教委は、子どもの学習権、教師の教育の自由を侵害した。 教材をもどし、教育内容・方法の原状回復を図ること 不当な介入をしてはならない! しかし、都教委は何の反応も出さず、全く無視したのです。 4か月後、2005年5月12日 私たちは、東京地裁に提訴に踏み切ったのです。こ の時にはすでに多くの教員が七生養護学校からは転勤させられ、バラバラの状態でした。異動した学校によっては、管理職から嫌がらせや、圧力をかけられている教員が何人もいました。何とか連絡を取り合い、周りの方たちに力をいただきながら提訴の道に進んでいったのです。

  • 🔖 突然の金崎 満さんの逝去を悼む…

    東京都障害児学校退職者「憲法九条の会」事務局 藤谷 浩(元七生養護学校) 私たちは、2004 年 6 月の九氏の呼びかけに呼応して、東京都障害児学校退職者「憲法九条の会」を立ち上げました。会員は現在およそ 250 人を擁しています。2 カ月に一度「九条の会ニュース」を発行し、1 年に一度「みんなのつどい」を開催して学び合う機会もつくっています。金崎さんはその事務局のリーダーとして、全国や都の情報を収集しながら、みんなと活動し続けてくれました。 ところが今年の 7 月 15 日の 「みんなのつどい」を前にして突然の悲しみがおきてしまいました。 14 回目の今年つどいは、「許すな 空前の大軍拡と生活破壊! 」をテーマに、八王子の弁 護士白神優理子さんを講師に迎え、大軍拡が進められる状況の中で、日本国憲法がいかに 私たちの希望になるかを学ぶつどいになりました。 その金崎さんが、つどいの前々日の 13 日に急逝してしまいました。驚きと、大きな悲しみに包まれてのつどいの開会になりました。参加者は、金崎さんへのそれぞれの想いを込めながら全員で黙とうを捧げ、つどいの成功を決意しました。 6 月初旬、足にリンパ腫が出来て手術のため入院するとの連絡を受けて驚きました。本人はいたって元気で、つどいまでにはもちろん退院して一緒に準備するつもりでいたようです。一旦は退院しましたが、20 日には水分補給と腎臓負担軽減の点滴の為に、再入院したとの連絡がありました。コロナ渦で面会もままならず 、妻の文子さんも、なかなか本人の細かい様子が分からず苦労されたようです。6 月 30 日には本人から電話が入り「一緒に準備できなくて悪いね、事務局のみんなによろしく」と話してくれました。まさか、これが私との最後の会話になるとは思いもよりませんでした。 7 月に入り、信じられないくらいの速さで様態が悪化していったようです。11 日には「集中治療室へ入った」12 日には「心肺が停止しマッサージで蘇生している」と文子さんから連絡が入りました。私も困惑しながら、何かにすがる気持ちで奇跡を願うしかありませんでした。懸命な治療が続けられるなかで、7 月 13 日午後 6 時、敗血症性ショックによる多臓器不全で尊い命が失われてしまいました。75 歳でした。 多くの方々にこの悲しみをお知らせしなければなりません。そしてどれほど多くの人た ちが、在りし日の金崎さんの思い出とともに、哀悼の意を捧げてくださることでしよう。 まだ、やりたいことをいっぱい残したまま… 「ここから裁判」 「金崎裁判」を経て退職した後、彼は大学での障害児教育講師を続けながら、日本で唯一の手話法教育のろう学校「明星学園」講師もやり、今は板橋区発達障害者支援センターの相談員として、後期高齢社会のためにも社会福祉の勉強をやりたい、と言っていたばかりでした。やむことのない探求心の持ち主でした。 金崎文子さんは、今年 4 月まで 8 期 32 年の日本共産党板橋区議を務め、後輩にその道を 譲ったばかりです。やっと二人でこれからの人生をゆっくり過ごすことが出来るようになったのに。旅先で「お嬢さんと一緒でいいですね」と、また言われるかもしれないのに。 七生養護学校が攻撃された二つの理由 2003 年の「七生養護学校事件」から 20 年が経ちました。七生で「こころとからだの学習」が全校で取り組まれた背景には、それを育むだけの学校運営があったからです。1998 年 4 月に金崎さんが初めて校長として七生に赴任しました。石原知事のもとで強引に学校の管理統制が強化され、それに従順な管理職が増える中で七生も同様に抑圧的な学校運営が続いていました。その学校が、 『教師と子ども、保護者・地域住民との共同関係を大切にし、職員会議を中心とした「合意と共同」を基本にし、「憲法と教育基本法の精神に基づいて教育を行う学校」』を掲げ、実践してきた金崎校長によって大きく変わっていきました。生徒も教職員も保護者もみんな大好きな学校になりました。 「こころとからだの学習」が、性教育バッシングの標的として攻撃されたことと同時に、七生のこのような学校運営は、まさしく彼らの意図する学校とは真逆な学校として攻撃され、潰さなければならない学校となったのです。 金ちゃんは「不死鳥」と言われていたのに… 七生事件のあと、彼は 2004 年に胃に悪性腫瘍が見つかり 3 カ月の入院、全摘手術を経て半年後には肝臓にも腫瘍が見つかり一部切除、と二度も入院してしまいました。18%の生存率だったと医者に言われたそうです。初めて見舞いに行った時、痩せたばかりか眼の色が緑色になっているのに驚き、言葉もありませんでした。処分を受け、研修の強制などでの大変な心労が、彼の体を蝕んだのではないかと私は思っています。しかし 06 年の金崎裁判までにはゆっくり回復し、元気に裁判に立ち向かいました。私たちは誰ともなく言いました「不死鳥!」と。もう一度「不死鳥!」と呼びたかった。 まだみんなと一緒にやらなければならないことがたくさんあったのに。 権力によって中断させられた性教育を取り戻し、ひとり一人の人権を守る「包括的性教育」を全国に広めるために。 9 条を守り、子どもたちに青い空をそのまま残すために。 「金ちゃん」「タニさん」と呼び合って 50 年、まだまだ一緒に呑みたかった。 ありがとう金ちゃん 私たちとの長い友情に感謝 そして さようなら

  • 【終了】アマリア・ガミオ副委員長のお話を聞くつどい

    ー障害者権利条約・日本報告第 1 回審査を終えてー アマリア・ガミオ副委員長のお話を聞くつどい 主催 国連に障がい児の権利を訴える会 日時 2023年9月25日(月) 10時30分〜12時30分 (通行証配布 10 時〜参議院議員会館ロビーにて 場所 参議院議員会館 会議室 詳細 PDFをご覧ください。 その他 国連・子どもの権利委員会メンバーのメキシコからのリモート参加を予定

  • 📚『パンでわかる包括的性教育』

    書籍名 パンでわかる包括的性教育 著者 浅井春夫 (監修) ニシワキタダシ(イラスト) 礒みゆき(その他) 出版社 小学館クリエイティブ(小学館) 発売日 2023/4/14 内容紹介 「子どもの行動範囲が広がってきて成長を感じる一方、心配…」 「性教育に対してどうしても抵抗がある...」 「気にはなっているけど、何から始めたらいいかわからない…」 そんなママ・パパ必読! いま世界で学ばれている「包括的性教育」は、 多様性や人権を軸に、自分や相手を大切にすることからスタートします。 子どもが幼い頃から自分で自分の身を守り、 自分らしくハッピーに生きていくために、親が日常でできることとは? ユネスコ「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の翻訳者である浅井春夫先生監修のもと、 性教育のイメージががらりと変わる新しい視点で、 おさえておきたい最初の30項目をお伝えします。 ●子どもが「自分のからだは自分だけのからだ」と知るために → 3歳頃から自分のからだを自分で洗う習慣をつける ●子どもが嫌なことに対し「NO!」と言えるようになるために → 親子で日頃から快・不快の気持ちを言葉にして伝え合う ●子どもが「性別に関わらずみんな平等」と知るために → 親がジェンダーに縛られず、選択の自由を子どもに与える など (Amazonページより引用)

  • 📚『国際セクシュアリティ教育ガイダンス【改訂版】――科学的根拠に基づいたアプローチ』

    書籍名 国際セクシュアリティ教育ガイダンス【改訂版】――科学的根拠に基づいたアプローチ 著者 ユネスコ(編集) 浅井春夫(翻訳):一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事、立教大学名誉教授。専門、児童福祉論、セクソロジー(人性学) 艮香織:宇都宮大学教育学部教員、一般社団法人“人間と性”教育研究協議会幹事。専門、性教育、人権教育 田代美江子(翻訳):埼玉大学教育学部教員、一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事、『季刊セクシュアリティ』(エイデル研究所)編集長。専門、ジェンダー教育学、近現代日本における性教育の歴史、ジェンダー・セクシュアリティ平等と教育 福田和子(翻訳):ヨーテボリ大学大学院公衆衛生専攻、世界性の健康学会ユースイニシアティブ委員、#なんでないのプロジェクト代表。2020年版のSheDecides 25×25に選出。専攻、公衆衛生、ジェンダー 渡辺大輔(翻訳):埼玉大学基盤教育研究センター教員、一般社団法人“人間と性”教育研究協議会幹事。専門、教育学、ジェンダー/セクシュアリティ教育、セクシュアルマイノリティ支援 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) (Amazonページより引用) 出版社 明石書店 発売日 2020/8/15 内容紹介 性教育をすすめていくうえで世界のスタンダードとして定評のある手引きの改訂版。本書は、セクシュアリティ教育を人権、ジェンダー平等という枠組みの中で再認識し、若者にとっての利益が最大となる、「性と人間関係」についての包括的な学びを提供している。 ○目次 はじめに ~日本語翻訳版の発行によせて 序文 謝辞 略語 1 はじめに(イントロダクション) 1.1 「 国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の目的と対象 1.2 「ガイダンス」の構成 1.3 なぜ「ガイダンス」改訂版が必要なのか 1.4 開発過程 2 包括的セクシュアリティ教育の理解 2.1 包括的セクシュアリティ教育(CSE)とは何か 2.2 包括的セクシュアリティ教育の発展的分野におけるその他の重要な考慮事項 3 若者の健康とウェルビーイング(幸福) 3.1 子ども、若者の性と生殖に関する健康(SRH) 3.2 包括的セクシュアリティ教育を通じて扱える、子どもたちと若い人々の健康とウェルビーイング(幸福)に関するその他の重要課題 3.3 子どもたちや若者のサブグループに影響する具体的な性と生殖に関する健康のニーズやその他の課題 4 科学的根拠に基づいた包括的セクシュアリティ教育 4.1 はじめに 4.2 科学的根拠のレビューの主な結論 4.3 科学的根拠のレビューの限界 4.4 今後、私たちに必要な科学的根拠は何か 5 キーコンセプト、トピック、学習目標 5.1 目標、年齢グループ、構成 5.2 キーコンセプト、トピック、学習目標の全体像 6 サポート体制の構築と包括的セクシュアリティ教育プログラム実践のための計画 6.1 包括的セクシュアリティ教育へのコミットメントの強化 6.2 包括的セクシュアリティ教育プログラムの計画作成と実施へのサポート 7 効果的な包括的セクシュアリティ教育プログラムの実施 7.1 はじめに 7.2 効果的なカリキュラム開発の特徴 7.3 包括的セクシュアリティ教育プログラムの設計と実践 7.4 包括的セクシュアリティ教育プログラムのモニタリングと評価 7.5 包括的セクシュアリティ教育を拡大する 8 参考資料 9 用語集 10 付録 付録I 包括的セクシュアリティ教育(CSE)に関連する国際協定、文書、スタンダード 付録II 包括的セクシュアリティ教育諮問グループの参加者のリスト 2016-2017 付録III UNESCO 関係者協議および諮問グループ会議の参加者のリスト 付録IV 評価研究およびレビュー方法の選択基準 付録V エビデンスレビュー2016 の一部として参照した研究 付録VI キーコンセプト、トピック、および学習目標(2017)を更新するためにコンタクトをとった人々および主要な情報提供者の詳細 付録VII キーコンセプト、トピック、学習目標(2017)の更新に使用した参考文献と資料の一覧 付録VIII ライフスキルに基づくHIVおよびセクシュアリティ教育をモニタリングするために提案された指標 「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」をいかすために 訳者あとがき ~希望を胸に抱いて、包括的セクシュアリティ教育を拓く 訳者紹介 (Amazonページより引用)

  • 💡WEBサイト公開!

    包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク(準備会)のWEBサイトができました。 これから少しずつ更新していきます。

包括的性教育推進法制定をめざすネットワーク

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